第23回心理学研究室セミナー 武田 裕司 先生講演会 2014年10月28日開催


文学部心理学研究室では,第23回心理学研究室セミナーとして以下のような講演会を開催しますので,ふるってご参加下さい。なお,講演内容は大学院生以上を想定しております。


第23回心理学研究室セミナー

日時:2014年10月28日(火) 午後5時から
場所:法文1号館1階 312教室

【講師】 武田 裕司 先生 (産業技術総合研究所)


【演題】 トップダウン情報処理における脳波の位相同期

【要旨】 

高次な認知情報処理においては局所的な脳領域の活動のみならず、大局的な脳領域間の機能的結合が極めて重要である。このため、脳領域間の情報伝達量を推定する脳機能計測技術が進歩しつつあり、脳波計測では位相同期値(phase-locking value)がその代表格である。そこで本セミナーでは、古典的な事象関連電位の解析と比較しながら、位相同期性解析の優位性について概説する。次に、視覚探索課題、注意の捕捉課題、ストップシグナル課題、負のプライミング課題、反応競合課題、注意の瞬き課題などを遂行している時の位相同期値の時間的変動について、演者らの行った実験データを紹介する。これらの実験の結果は高β〜低γ帯域(22-34 Hz)の位相同期値がトップダウン的な認知情報処理過程を反映することを示しており、本セミナーではトップダウン情報処理と脳波の位相同期の関係を中心に考察する。また、この周波数帯域が脳領域間の双方向的情報伝達に関与していることを示すneural mass modelを使ったシミュレーションの結果についても紹介する。