第12回 新・社会心理学コロキウム 2017年7月21日開催


東京大学社会心理学研究室では、2ヶ月に1回程度のペースで「新・社会心理学コロキウム」を開催しています。
1人の話者にQ&Aを含めて1時間半お話しいただき、参加者との活発な議論を楽しむ集まりです。
事前の登録などは一切不要で、自由にご参加いただけます。

 

平成29年度第2回目は、7月21日(金)午後3時から4時30分までの予定で、板倉昭二先生(京都大学) をお招きし、「乳児における向社会行動:公平感、援助行動、および同情・共感」という演題でお話しいただきます。
どうぞ奮ってご参加ください。


 

 

日時: 7月21日(金)午後3時~4時30分
場所: 東京大学本郷キャンパス 法文2号館 教員談話室 (http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_02_j.html

 

講師: 板倉昭二(京都大学・教授)
講演タイトル: 乳児における向社会行動:公平感、援助行動、および同情・共感
講演概要:
 向社会行動の初期発達は、発達心理学において重要なトピックとなってきた。本講演では、こうした行動の発達について演者らのオリジナルの研究を報告する。
 1)乳児における公平感:本研究では、15カ月児を対象に、先行刺激として、援助行動もしくは阻害行動を示すエージェント(幾何学図形)を呈示した後、それぞれのエージェントの資源の分配行動の予測(公平に分配するか、不公平に分配するか)に影響を与えるか否かを検討した。その結果、15カ月児は、援助行動を示したエージェントには公平な分配を期待することがわかった。
 2)乳児における同情:10カ月児を対象に、2つのエージェント(幾何学図形)が、攻撃する―攻撃される場面を呈示し、その後、それぞれのエージェントの実物に対する乳児の選好をリーチングテストによって調べたところ、被攻撃者を選好することがわかった。この結果は、10カ月児は、単に攻撃―被攻撃の役割を理解しているだけでなく、弱者に対して原初的な同情的行動を示すことがわかった。
 3)本研究では、前言語期の乳児が、あるエージェントが他者の援助を必要としているアニメーション場面から、どちらのエージェントが援助を必要としているかを認識できることがわかった。また、乳児は、2歳までに援助行動を行うようになるが、それは、微細運動の発達と関係するらしいことが示された。

 


 

◆当研究室HPのイベントページ
 http://www.utokyo-socpsy.com/events.html

 

◆問い合わせ先
東京大学大学院人文社会系研究科 社会心理学研究室
E-mail: sphisho [at] L.u-tokyo.ac.jp